2019年09月13日

ねずみに負けるな!

 農園作業も、毎日の収穫に追われる日々。
かぼちゃなどがそろそろ全収穫となりそうである。
明日からの連休は、農園会員さんやお庭番の頭領の手も借りて、一斉に作業をすることに…

その前に片付けねばならないことが…


19農園44.jpg ネズミたちに齧られてしまったジャガイモがたくさん…
無事だったものとは一緒にしておけない。
傷からいつ傷んでしまうかが解らないからである。
仕方が無いので、取り合えず自家用の食品に加工して保存することにした。
あの手この手、彩りも考えて、6kgほどを皮をむき、切り分け、茹でたり、揚げたり、ミキサー掛けたり…


19加工食品01.jpg 出来たのはこちら。
白芋「はるか」紫芋「シャドークイーン」のフライドポテト。
薄い紫芋「キタムラサキ」のマッシュポテト。
「はるか」のポテトサラダ。
ピンク芋「ノーザンルビー」のヴィシソワーズベース。

毎日の食卓にお手軽登場させていこうと思う。
うまく使いこなせるようなら、芋のシーズン最後、芽が出る前にこの加工をすれば、次の芋が採れるまで芋不足を回避できるのではないかとちょっと期待もある。
しばし、加工品の工夫も兼ねて、いろいろテストしてみよう。
posted by KAZUおばさん at 23:34| Comment(0) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月13日

春の香り!

 雪深い高原では、春は一斉に咲き誇る花々と、柔らかな萌黄色の芽吹きに彩られた木々の枝先で始まる。
まだまだ気温もそう高くはなく、むせ返るほどの緑の匂いを感じるには至らない。
それでも、染井吉野や山桜がはらはら散ってしまうと、辺りの草地の緑は少し濃くなってくる。
そして黄色いタンポポや水仙が所かまわず咲き揃う。

そんな中でひときわ目を引くのは、八重の桜…
染井吉野よりもはるかに濃いピンクで、玉のような花をわんさかとつけ、こんもりと桃色のまあるい木ができていく。

さあ、この桜で春の香りを楽しもう!
17桜の塩漬け_01.jpg 花弁が伸びてきて、しかし開ききっていない桜の蕾を丁寧に摘み取る。
これをそっと洗い、これまたそっとタオルに挟み込んで水気を切る。
漬物用の容器に、桜の2割の塩と花を交互に入れていく。
最後に、きれいなピンク色を出すために、梅酢を少々振りかけて、きゅっと重石をかける。


17桜の塩漬け_02.jpg この状態で、1週間ほど。
しっかり水が上がってきたら、水気を切ってざるに並べて、天日干しする。
乾いてきたら、塩をまぶして、乾燥した容器に入れて保存。

これが、桜饅頭や桜アンパン…
黒豆桜ご飯などの料理に香り付けとして使われていく。

今年は、例年よりもたくさん漬け込むことができた。
農山村体験の中学生たちが、花摘みを手伝ってくれたから…

さあ、春の香りをこれからも楽しんでいこう!
posted by KAZUおばさん at 15:00| Comment(2) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

今年も食い倒れ?!

 恒例となった「満漢全席」 今年で18年目を数える。
作る側も食べる側も、そろそろ限界を感じつつも、誰もやめようとは言わないのが不思議だ。
Facebookには料理全部の掲載をいただいている方もあるので、ここではちょっとだけ…
16満漢全席_02開始.jpg


16満漢全席_03.jpg


16満漢全席_04.jpg


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16満漢全席_06.jpg


16満漢全席_07.jpg


 はぁ〜頑張った…
よっしゃ!
これからの冬シーズンも頑張るぞ


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2016年08月25日

漬物の季節〜

夏の終わりが近づいてきた…
毎年、このころになるとそわそわ気にかかることがある。

16漬物_01シバ漬けきゅうり.jpg 夏野菜きゅうりが、そろそろ終わりに近づいてきた。
まっすぐなものはほとんど採れない。
それでも味は問題ない。


さて…
もう一つは?

16漬物_02シバ漬けナス.jpg 取れ始めたね ナス…
これがなくっちゃ話にならない。
まだまだ採れ始めなので、色とりどりに混ぜなきゃ足りないかも?


香りの足しには…

16漬物_03シバ漬けミョウガ.jpg おっと!
これが思ったよりも早いではないか!!
既に花が開ききっているものもある。
大慌てで必要量を確保しなければ…
(藪に頭を突っ込んで採取する間に左手をアブに咬まれた…


最後は、畑でわさわさと育ったやつ…

16漬物_04シバ漬け紫蘇.jpg 鮮やかなな赤を出すためには、けちらずにたっぷり使おう。
無農薬ならではのお決まり、葉っぱをちぎると時折「用かい?」ってな感じにうごうごと虫たちが出てくる。
青虫や尺取虫…
ご丁寧にお引き取り願って、ちぎった葉っぱを丁寧に洗い、水けを切っておこう。


そして全部を合わせて…

16漬物_05シバ漬け樽.jpg 今年もシバ漬けの製作開始!
ここから、毎日塩水を取り換えつつ、発酵が進むのを待つ。
香りや味、紫蘇の鮮やかな赤が出てくれば成功。
今年の秋も楽しみである。

そして、もう一つ…
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2016年02月11日

冬には冬の…

16ゆずマーマレード_01.jpg 冬の色…
冬の香り…
冬の味…
人それぞれに思い出すものがあるだろう。
私にとっての冬の香りや味は、柑橘類に集約される。
かつてはさほど好きだったわけではない。
むしろ、子供の頃は甘いミカンは好きでも、八朔や夏みかん、スダチやカボス、ゆずなどはなんで必要なのか解からなかった。
何時からだろう…
柑橘類の味や香りを異様に欲するようになったのは…


ここ数年は、YOSHIが長崎から大量にレモンをはじめとして柑橘類を手に入れてくれている。
そのおかげで、マーマレード作りが冬のひと仕事となった。
16ゆずマーマレード_02.jpg レモンの皮を剥き、綿の白い部分をせっせとそぎ取る。
この作業が、一回にジャムを作る手間の大半を占めている。
部屋に充満するレモンの香りに包まれることはこれ以上ないほどに心地よいのだが、緻密な、そして地味な作業に指は次第につってくる。


16ゆずマーマレード_03.jpg 中身は、果肉と果汁を取り出す。
先程の皮は、細切りにして3回茹でこぼしあく抜きをする。
この果肉と果汁を渋る作業で、手の皮が見事にふやけてしわしわになる。
種を入れないようにするのも一苦労である。


16ゆずマーマレード_04.jpg 残った綿と絞った中袋などをまとめて、やはり3度茹でこぼし、さらにひたひたの水でコトコト20分程煮込んでペクチン液を作る。
このペクチン液を漉す際に、押してはいけない。苦みが強く出てしまうからだ。
ボウルの上に乗せたざるに開けて、ゆっくりととろみのついた液体が落ちていくのを待つ。


16ゆずマーマレード_05.jpg このペクチン液+皮+果肉+果汁の重量の約7〜9割の砂糖を用意しておく。
ペクチン液に茹でこぼした皮と砂糖を加え、灰汁をこまめに取りながら20分煮込む。
そこへ果肉と果汁を加え、さらに20分ほど煮込む。
この状態では、さらさらとした液体状の出来上がりである。


16ゆずマーマレード_06.jpg 煮沸消毒した瓶に、熱々のジャムを流し込み、軽く蓋をして抜気作業をする。
冷めていくにしたがって、ペクチンの作用でジャムは固まり、鮮やかな黄金色のマーマレードとなる。
この冬、幾度となく作ってきたマーマレード。
最後のひと仕事には、残っていたゆずをたっぷりと入れて、ちょっと苦みと香りの効いた大人のマーマレードを作ってみた。

今年の年末に、またレモンの仕入れができるまで、一年この味と香りをたっぷり楽しもう。
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2015年10月24日

秋の味覚は…

やはり、畑から始まる。

15農園_24ガーデンハックルベリー.jpg 今年初めて栽培した「ガーデンハックルベリー」
ナス科イヌホウズキの仲間である。
その実は、ソラニンを含み生で食べることはできない。
そのおかげか、秋まで放置していても、虫に食われることもない。


15ガーデンハックルベリージャム.jpg それをジャムにしてみる。
重曹で茹でこぼしあく抜きする。
その味は、まるでナスの煮もの。
そこへ砂糖とレモンを加え、コトコトに詰めていく。
鮮やかな紫がどんどん濃くなっていく。
アントシアニンがブルーベリーの5倍近く含まれているという。
老眼に効くかなぁ〜

紫といえばこれも…

15巨峰コンポート.jpg たくさんの種なし巨峰を入手したので、ワインシロップに漬け込んでコンポートにしてみた。
そのまま食べてもよし、タルトやクレープに添えてもよし、いろいろ使えそうだ。




畑ではないが…
15舞茸.jpg 我が家の庭では、毎年天然栽培(?)の「舞茸」が採れる。
数年前に植え付けた菌床からどんどん広がり、今ではあらぬところから生えてくる。
毎年、そろそろだなぁ…と、思ったらあたりの雑草取りをするのだが、昨年と同じところから生えるわけではないので、気がつけば雑草の藪に隠れていたりして、収穫が難しい。
お客様が少ない時期に採れてしまうので、ほとんど我が家で消費される。
少しは冷凍保存して、毎年の満漢全席にも供される。

今年もおいしいものをたらふく食べて、天高く………
これがいかんのよなぁ〜
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2015年06月09日

久々のサクランボ狩り(^^♪

 昨年、マイマイガに集中攻撃を受け、途中で薬剤散布を余儀なくされた玄関先のサクランボ。
今年は、その被害にも負けず、たわわに実を着けてくれた。
そろそろいい色加減なので、一斉に収穫をすることにした。
ここ数年剪定をしていなかったため、木は伸び放題…
どう見ても届く高さではなくなっている。
15サクランボ狩り_01.jpg仕方がないので、まずはお隣から果樹梯子をお借りする。
それでも届かないところは、思い切って剪定することにした。
豊作の後は、来期少し木も休んでもらうほうがよいだろう…と、言うことで!
春先に、デルフィンで少しは防除したというものの、それでもマイマイガの毛虫は少しばかり残っている。
この毛虫にめっぽう弱いYOSHIは、木そのものに近づくことができない。

15サクランボ狩り_02.jpgそこへ、強い味方登場
誰だかは、判る人には判る…ってことでじっくりご覧あれ
おしゃれな新車を駆って登場したこの人物が、なんとも頼りになるのだ。
サクランボ狩りと剪定、さらには雪穴の除草作業まで手伝っていただき、休みに来たのか働きに来たのかわからないほど作業を手伝っていただいた。
本当にお疲れ様でした。

たった木一本収穫するだけの間に、道行く人が皆声をかけてくださる。
そのたびに、枝ごとサクランボ差し上げて、自然の恵みのおすそ分け。
最後に、梯子を貸してくださったお隣さんにもおすそ分けをもって梯子をお返しに行く。


15サクランボ狩り_03.jpg総量にして、約9s以上は収穫できただろうか。
真っ赤な実はまさに宝石の名をつけるに相応しい輝きを放っていた。

たっぷりとれたサクランボで、まずはデザート…

15サクランボ狩り_04.jpgフレッシュサクランボ入りマドレーヌ
そしてジャムも9本作ることができた。
今年は、夏のお客様へたっぷり楽しんでいただくことができる。

お味見を希望の方は、ぜひこの夏にお越しを
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2015年01月25日

なんとなく咳…? こんな時には!

 ここ数日、風邪薬を飲んで爆睡を決め込んでいたYOSHIからもらったのか、朝起きたらのどが痛い。
こんな時にはこれだ!
即席HOT TODDY(ホットトディ)
自家製レモンマーマレードにウイスキーを少し入れて、お湯割にする。
結構いける〜
HOT TODDY(ホットトディ)とは、西洋で飲まれる風邪の治療薬…というか、日本の卵酒みたいな民間療法の飲み物。
蒸留酒に甘味と柑橘類・スパイスなどを加えたもののようだ。

某国営放送の朝ドラで、主人公の外国人妻がレモンとウイスキーと蜂蜜で作るシーンが何度も出てくる。
主人公の母親(この人が出ると視聴率が落ちると噂もあったが)は、外国人の嫁を認めずいたが、病に倒れ、死の床で「酸い〜のが飲みたい」と、嫁の作るホットトディを所望する。

さて、これを作るにはいつもレモンがあるわけではない。

15レモン.jpg しかし、今手元には大量のレモンがある。
マーマレードを作る為に…
もちろんマーマレードもたくさん作るのだが、ちょっとこのホットトディ用にしても良いかも?
そして考えたのがこちら

15レモンウイスキー_01.jpg レモンウイスキーである。
皮をむいたレモンと、薄くむいた皮(白い綿の部分を取って)も少々…
蜂蜜たっぷり…
そこへウイスキーを注ぐ。

15レモンウイスキー_03.jpg もちろん銘柄は、ヒゲのおじさんでなくてはならないだろう。
これをしばし寝かせて、お湯で割れば…
いつでもホットトディが呑めるではないか(のむの字がおかしい気もするけどその辺はまあ飲む人の問題で…)

15レモンウイスキー_02.jpg 一日経って、蜂蜜が融けて濁りが出てきたがきっとレモンの香りも出ているはず。
一週間くらいでちょっと味見してみよう。
楽しみ楽しみ〜

そして、こんなのも作ってみた。
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2014年07月02日

梅雨空の間に…

14梅仕事_01.jpg 雲に包まれる日が多くなる高原の梅雨…
そんなときは、せっせとやらなくてはならない仕事がある。
先週末、今年も和歌山から南高梅を入手した。
届いた時点では、まだ青みが残る梅だったので、さらに追熟し、鮮やかな黄色、そして芳しい香りになるまで少し待つことに…

見事な色付きになったところで、さあ早速梅仕事開始

14梅仕事_02.jpg まずは、夏の爽やかジュースに梅シロップを作る。
梅と氷砂糖をだんだんに重ねて、醗酵止めに少量のホワイトリカーを注ぐ。
毎日からから混ぜ合わせて、氷砂糖が溶け、梅のエキスが抽出されるのを待つ。
今年はもう一味、蜂蜜シロップも作成。
蜂蜜が少し足りなかったので、氷砂糖で補った。
こちらは、蜂蜜の醗酵が強く出るので、ホワイトリカーは少し多めに加える。
ひと月ほどでおいしくいただけるだろう。
一番大きな瓶は、もちろん私の梅酒
これがなくっちゃね

14梅仕事_03.jpg 3kgほどは梅干にしようと塩漬け。
今年も畑に赤紫蘇を植えつけているが、なかなか大きくならない。
梅干鮮やかな赤をつけられるようになるには、もうしばらくかかりそうだ。
たっぷり漬けたので、今年は農園B会員の皆様にもお届けできるだろうか…

14梅仕事_04.jpg 最後はお決まりの梅ジャム。
追熟が完璧だったので、やわらかく、種をはずす行程も比較的楽に出来た。
煮込み始めると、ジュースもたっぷりと出る。
追熟しても酸味は変わらないので、今年は少しやわらかめに仕上げたい事もあって、砂糖を多めにしてみた。
これで、鮮やかな黄色が消えないうちにジャムに仕上げることができた。

このジャムに合うパンは…
グラハムかな…
胡桃かな…
今年の夏も、美味しいものたくさん作って、みんなの笑顔で食堂をいっぱいにしよう
posted by KAZUおばさん at 15:44| Comment(4) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

春の味覚

 前回の記事で登場したコゴミ…
その後、春子の椎茸と合わせて美味しくいただいた。14春のパスタ.jpg 春の香り満載のパスタ
美味しかった事だけ、ちょっと記録しておこう。
(本当はもっと早く書いていたはずが、なぜか途中で記事がぶっ飛び…気力がうせたのだった。)
posted by KAZUおばさん at 21:55| Comment(0) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月30日

意外に美味しい〜♪

14レモンいろいろ 昨年末に長崎へ出掛けたYOSHI がたっぷりと買って来てくれた柑橘類。
マイヤーレモンやジャンボレモン、柚子、カボス。
年末年始にはこれらがあらゆる料理となって、お客様の食卓へと運ばれた。

さて、残りもわずかとなった昨日…
全部使ってマーマレードを作ってみようと思い立った。
表皮を薄く剥き、細く刻む。
白綿を剥き、粗く刻む。
実をはずしたり、果汁を搾ったり…
実をはずした薄皮も白綿と一緒にしておく。
皮をゆでこぼして、あくとりすること3回。
白綿も同じくあくとり。
白綿をヒタヒタになるぐらいの水でコトコト20分ほど煮たら、とろみのついたペクチン液が出来上がる。
濾しておいたペクチン液とゆでこぼした皮と実や果汁の総量の6割くらいの砂糖を用意して、まずはペクチン液と皮を煮込む。
15分ほど煮たら、果汁と果肉を入れて15分〜20分煮込む。
とろみがついてきたら、煮沸した瓶につめて完成!
14レモンマーマレード 4時間近く掛かって完成品は僅かに3瓶。
とっても貴重なマーマレードとなってしまったが、この味わいは特筆すべきものがあった。
ジャンボレモンとマイヤーレモンに、少しだが柚子も入っている。
ほんのり舌に残るその香りは、あ〜柚子〜って感じる。
もし、朝食にこのマーマーレードが登場したなら、是非味わって欲しい。
但し、これだけしかないので、早い者勝ちなのは言うまでもない。
posted by KAZUおばさん at 17:49| Comment(0) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月09日

食前方丈

 10数年来、我が家の恒例行事となっている「満漢全席」
今年は、参加者が定員に達しなかった為「食前方丈」として、プチ宴会と相成った。
何故、毎年この季節に食事の宴会か?と、いうと…
水が冷たくなって、海の魚が美味しい事…が、一番の理由である。

そして、プチ宴会といっても、魚介類は目一杯豪華に行こう!と、言う事になる。
今年の目玉は…
13食前方丈_01 鯛の中華刺身.jpg やはり初っ端に出る鯛の中華風刺身である。
しっかりとした身の鯛をさばいて、たっぷりの野菜とともに盛り付け、ピーナッツの粗引きなどを散らす。
それを、ピリ辛の酢醤油で味をつけて、野菜も一緒にもりもりといただくのである。

13食前方丈_02 あわびのオイスターソース.jpg さらには、「翡翠の瞳」や「グリーンリップ」と呼ばれる小ぶりのあわびをブロッコリーとともにオイスターソース掛けにした一品。
小ぶりのあわびは、さっと酒蒸しにしただけ。
柔らかすぎず、程よい歯ごたえの小さな身を、たっぷりと食べる。
付け合せのスティックブロッコリーは、もちろんアルマナック農園の無農薬栽培である。

13食前方丈_03 カサゴの甘酢あんかけ.jpg 今年初入荷は、カサゴ!
これをまるごと唐揚げにして、トマトの甘酢あんかけにした。
引き締まった身のカサゴは、から揚げにしてさらに歯ごたえを増し、しっかりとした食べ応えになる。
今までにいろいろな魚でこの調理をしてきたが、カサゴがとてもマッチしていたように思う。
中国では、鯉をよくこの調理法で使うのだが、それよりも食べやすい。(淡水魚は骨が多くてねぇ…)

13食前方丈_04 鮭のパイ包み焼き.jpg 極めつけは、鮭のパイ包み焼き。
特に中華ではないのだが、これが「食前方丈」のいいところ。
料理の志向性にこだわらず、アルマナックのオリジナルや、アジア全般も含めて色とりどりの料理が一丈四方も目の前に並ぶのである。
パイの中身は、酒蒸しした塩鮭・ゆで卵・春雨・たまねぎなどを層にして詰め込んである。
ロシア料理のクーリビャックやピロクと呼ばれる魚のパイがベースとなっている。

そして、デザートは重くなりすぎないように…

13食前方丈_05 黒胡麻プリン.jpg 黒胡麻をふんだんに使ったプリンである。
ほろ苦い黒胡麻の風味を効かせて、甘くなりすぎないように仕上げた。
固まる間に沈殿する黒胡麻の色が、皿に返した時にはいいアクセントになる。

この他にも、いろいろな料理を取り混ぜて、全44品を2泊3日で召し上がっていただいた。
今回の参加者は「満漢全席」に最多出場のお二人。
それでも、寄る年波には勝てず…
「これで充分…来年も食前方丈にしよう!」と…
身体を痛めつける(?)満漢全席は、もう懲り懲り…と、言う事のようだ。
作り手も、ガタガタだしねぇ〜
程よく食事を楽しめるほうが、幸せかもしれない。

しかし、兵も健在である。
昨年からグループ参戦してくださる「満漢全席」フリークは、来週末今年の偉業に挑む。
それに備えて、私達も着々と準備を勧めている。
もう一頑張り…
ガタのきた身体に鞭打って、今シーズンの締めくくりを納める事にしよう。
posted by KAZUおばさん at 13:56| Comment(0) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

侮れないわ〜

 黒姫の冬も残すところあとわずか…
ここ数日の好天に、辺りの雪嵩も減り、少なくなった雪の下からふきのとうが顔を覗かせ始めている。
忙しかった冬のさなか、今年はちょっとお助けメカを手に入れてみた。

まず一つ目がこちら…
13小技のメカ_01ミンサー.jpg 肉の塊をミンチにする機械「ミンサー」
豚肉や牛肉のミンチは、さほど価格が高いとは思わないのだが、なぜか鶏肉のミンチは高い。
そこで、安く買える胸肉をこれを使ってミンチにして、料理に使う。
挽き具合も好みに合わせられるし、何よりも安上がりで新鮮!
思ったほどの力も要らず、くりくりとハンドルを回すだけで、にゅくにゅく〜ってミンチが出てくる。
これは面白い!
先日、国産和牛をたっぷり仕入れたので、これを使ってハンバーグなんぞも作ってみようかなぁ〜


二つ目のメカがこちら
13小技のメカ_02スタンドハンドミキサー.jpg スタンドがついたハンドミキサー
今まで使っていたハンドミキサーは、なんと!私が中学生の頃から使っているもの。
もう30数年選手である。
最近、断線を直しては見たが、時折モーターの回転が一定にならず、波打ったような感じがあった。
そろそろ危なそうだよな…
そう思っていた時に、ネットで見つけたスタンド型のハンドミキサーが思わぬ破格値ででていたので、すかさずポチッとしてしまった。
ハンドミキサーをはずしても普通に使えるが、なんといってもスタンドの便利さ。
シフォンケーキを作る時に、メレンゲを作るのはこれにお願い。
卵白入れて、スイッチポン!
ビーターの回転に合わせて、セットしたボウルも回転する。
ボウルに対して変心した位置にビーターが差し込まれるため、ボウルの回転とともに中身が均一に泡立てられる。
途中で砂糖を振り入れつつ、ちらちらと横目で見ている間に、他の作業が勧められる。
これは便利だ〜
一緒にシフォンケーキの24cm型も買ってしまった。
またもや、メタボの元が増えてしまったかも?

この他にも新しく仕入れたものも…

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posted by KAZUおばさん at 22:47| Comment(4) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月27日

今年もやっと…

 思わぬ早い降雪に、畑の片付けもそこそことなってしまった今シーズンのアルマナック農園。
積もった雪を掻き分けて、大根や芥子菜を収穫したのが12月の初旬。

その芥子菜を、今年は何とかつけることができた。
12芥子菜漬け.jpg 採って来た芥子菜を丹念に洗い、一度熱い湯にくぐらせる。
芥子菜は、こうすることで辛味の成分が出る。
それを漬物樽にグルグル丸めながら塩を振りつつ詰めていく。
最後に重石をしっかり乗せて…

後はひと月ほど寝かせれば、食べ始められるが、美味しくなるのは春先から。
さて今年のお味は…
年明けから食べられそうだ。
posted by KAZUおばさん at 23:46| Comment(0) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月13日

今年も食べてもらいますよ〜!

 恒例となって14年目…
当初は無謀とさえも思われた企画だったが、何故にここまで皆の心を惹きつけるのか、この季節になると「やっとかなきゃ〜」「食べとかなきゃ〜」という事になる満漢全席。
今年はまず、先週末に仲の良い同僚グループさんのミニ満漢全席となった。

12満漢全席11.10_01.jpg いつものように、お土産とお品書きもご用意。
これを作るのに、YOSHIは2週間近くも頭を抱え、献立作りに奮闘する。
料理の見栄えや味のバランス、制作する際の手際などを考えて調理の順番を考える。
この冊子の形に仕上がると、いよいよだ〜グッド(上向き矢印)と、テンションも揚がる。


12満漢全席11.10_02.jpg テーブルセッティングは、いつものように8人まで座る事ができるように作る。
そこへ今回5人と、ゆったりとした設えとなった。
午後2時過ぎ…
最初のテーブルには、素菜(精進)6種の盛り合わせから始まる。
1泊3食42皿47種の料理が、順々にここへ運ばれ、皆の胃袋へと納まっていく。


12満漢全席11.10_04.jpg 11月に入り、海水温がぐっと下がると、魚も身が締まり脂が乗って美味しくなる。
今回の魚は、鯛と黒ソイの2種類。
中国風刺身もこの2種の合い盛り。
彩りに添えた食用菊カキノモトが美しい。


12満漢全席11.10_05.jpg 牛筋肉をじっくりコトコトプーアール茶で煮込んだ陸羽茶煮は、見栄えこそしないが、深い味わいの一品となる。
彩りには、テラスでハウス栽培した青梗菜のベビーリーフとブレックファーストと言うミニ赤大根を添える。

この後も、続々と料理が登場する。


そして、宴席に香りを添えるのは…
12満漢全席11.10_03.jpg 王宝和牌25年陳の紹興酒。
宴席の始まる前に、ちょっとお味見手(チョキ)

苦しくなったおなかを抱えつつも、皆満足いくまで召し上がっていただき、翌日昼には和やかに宴は終わりを迎えた。
あれだけ苦しかったにもかかわらず「来年はもっと人数増やして…」と、鬼の笑う間もないほど早いお話に花が咲いた。

さあ、次回は23日からの2泊コースexclamation×2
まだ若干の空席もありぴかぴか(新しい)
胃袋に自信のある方は、ぜひ一度お試しあれ〜るんるん
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2012年08月25日

手抜きまかない?!

 畑が忙しくなると、つい自分達のご飯は思いっきり手抜きになる。
採れてる野菜はたっぷりある。
そこでパパッと作るのはこういった代物。

12農家料理_01スタールビーと2色のひらさやインゲンをがんもと煮込む.jpg 夏の初めに掘り上げた赤い皮のじゃがいも「スタールビー」と2色の「ヒラサヤインゲン」を冷蔵庫にあったがんもどきと一緒に味噌仕立ての煮汁でちょこっと煮込んでみた。
じゃがいもは、皮の色を生かすため、小ぶりなものをまるごと茹でて使ってみた。
しっかりと味の染込んだがんもどきと、あっさり味のじゃがいもが意外と食べ飽きないコントラストとなって食卓の一品となった。


12農家料理_02モロヘイヤのおひたし.jpg もう一つは思いっきり手抜きexclamation
モロヘイヤのお浸し。
我が家では、手抜きの時によく作るので、モロヘイヤはさっと茹でてからざくざくっと食べやすい大きさに切り分け、後はかつおや胡麻を振りかけ、かつおつゆをドバッとかけるだけ手(チョキ)
これは本当にお手軽で、夏の暑さ対策ネバネバ料理としても、一役かってくれる。
モロヘイヤを使えない…と、言う声を良く聞くが、こんな手軽さなら誰でも使えるはず。
意外と癖が無いので、かつお味の好きな日本の食卓には向いていると思うのだが…
ぜひお試しあれ〜

ひたすら畑と家の往復をしている日々…
夕方少し涼しくなってきても、さすがに昼間の疲れを引きずっていると、動く気にはなれないことが多い。
そんな時でもなぜか…

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posted by KAZUおばさん at 18:10| Comment(2) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月22日

ご飯にします?ビールにします?

 ジリジリ残暑厳しいアルマナック農園では、今日からトウモロコシの収穫が始まった。
隣でネットをまだ張っていないトウモロコシ畑では、早々におたぬき様がお食事をなさった後が…がく〜(落胆した顔)
午前中に収穫を済ませ、荷造りをして発送の手配をする。
一時には収穫できないので、毎日少しずつこの作業が続く予定だ。
う〜ん…
収穫や荷造りの写真撮り忘れてしまった。

さて、一仕事終えて遅めの昼食…
勿論、採って来たばかりのとうもろこしをいただく。
今年の出来は手(チョキ)
甘味の乗りが抜群exclamation×2
虫対策に採用した「唐辛子水」の成果か、虫が入ったものはほとんど見当たらない。
これは来年も採用だな。

午後もあれこれ仕事をし、汗を流して、夕食…
風呂上りに厨房を見ると、あれこれカラフルな皿の数々目
それを運びながら「ご飯にします?それともビールにします?」
「もちろんビール!」

まるでTVドラマのワンシーンのような台詞。
ただ一つ、違っているの…
料理しているのはYOSHIで、「ビール!」といっているのが私だという事。
ま、こんな家庭があってもいいじゃないのexclamation&question

ちなみに…

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posted by KAZUおばさん at 00:39| Comment(2) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月09日

朝の活力!

12アルマナック農園サラダ.jpg 朝の食卓には、畑の恵みがいっぱいるんるん
レタスにラディッキオ(これは、イタリアの代表的な野菜で、一般的にはチコリやシコレと呼ばれている。)をベースにしたサラダ。
トッピングには、緑のサヤインゲンと黄色のサヤインゲン、スイスチャード、スティックブロッコリーをさっと茹でて、さらにトマトを添える。
ラディッキオのほろ苦さも目覚めに一役。
う〜ん、カラフル〜揺れるハート
毎朝こんなサラダで食卓が始まる。
この季節、何よりのご馳走かもしれない。


そんな畑の中で今は…
12農園_13高原花豆の花.jpg 高原花豆の大きく聳えた壁一面に赤と白の花が点在する。
その中を花アブがぶんぶん飛び回っては、花から花へと潜り込み、大きな実へと育ててくれる。
今年は、たっぷりとした長さの支柱を使ったが、それをさらに越して、隣の畝と手を結び、今ではまるでトンネルのように茂っている。


12農園_14十六ササゲの花.jpg 同じ豆でもこちらは、十六ササゲの花。
一節から対に必ず花が出る。
他のサヤインゲンなどに比べてかなり大形の花が咲く。
やがて、ここから30cmもの長〜いサヤが伸びてくるのだ。
これがまた、こりこりとした食感で美味しいexclamation


12農園_15黄色ズッキーニの花.jpg 黄色いズッキーニも遅れ馳せで植えたものの、何とか花が咲き始めている。
花から3日程で黄色いズッキーニが20pほどに育ち収穫できる。
丸いズッキーニもいいが、使い勝手では通常の細長いタイプの方がいい。
緑のズッキーニと合わせて使うと、彩りの鮮やかな料理になる。


12農園_16色が刺し始めたうずら豆.jpg 初めて育てるうずら豆。
こちらは、高原花豆と一緒で豆が完熟するまで生らすのだが、緑色のサヤはモロッコインゲンなどとそっくりで食べられそうである。
やがてその緑のサヤに赤い絞りが出てくる。
ちょっと不気味…
豆になったら、煮込み料理などに使ってみよう。

毎日、畑へ出かけて行っては、虫たちや蛙たちと戯れつつ、花を愛で実や葉を収穫する。
なんと長閑な生活…
7月下旬からの驚異的な暑さも一段落して、このところ日中25度程度までしか気温も上昇しない。
夜など15度近くまで下がる事もある。
あまり寒くなりすぎても、生育が止まるので心配だが、日中の好天で多分それは大丈夫だろう。
もうあと1週間…
そろそろトウモロコシが収穫できそうだ。
さあ、週末のお客様方も畑で楽しんでもらおう!
posted by KAZUおばさん at 18:38| Comment(0) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月30日

今年の開運を祈りつつ…?!

12豆まき隊の恵方巻き.jpg 暦より一足早いが…
29日(日)は近隣のスーパーで「節分豆まき大会」が行われた。
そこへ意気揚々と出かけては、戦利品をがっぽりと持ち帰る「アルマナック豆まき隊」が毎年出動する。
そして、ひと仕事の後は、例年恵方巻を作って丸かぶりにする。わーい(嬉しい顔)
今年の恵方は北北西…
アルマナックでは、食堂の裏庭の壁を見るとちょうどその方向である。
サラダ巻きの丸1本を各自黙々とかぶりつく。
この神妙な時間が妙におかしくて、笑いをこらえるのが大変だった。
こうして楽しく過ごしている間も…


雪雪は深々と降り続く…
12大雪朝の玄関.jpg ここ数日の大雪で朝一番はいつもこの状態。
積雪は60cmを越えている。
一時に階段の雪を下へ降ろしてしまうと、下の雪が動かなくなってしまうため、まずは足場の一列だけを降ろして、そこから少しずつ階段の幅一杯まで広げていく。
面倒だが、これが一番確実なのだ。


30日(月)の昼頃
久々に晴れ晴れ間が見えた。ほんの2時間ほどだったが…
12つかの間の青空_01.jpg 辺りの雪ははるかに背の高さを越えて、もうそこに何があるのか分からない姿となっている。
屋根の上には、陽射しで少し落ちたとはいうものの、まだまだ厚い雪の塊が載っている。
欄干の上に載った雪は、駐車場側へだら〜り雪庇となって垂れ下がっている。

12つかの間の青空_02.jpg この雪庇を落とす作業を行った。
このままでは、いずれ駐車場へ落ちて大変な事になる。
乾燥室の出入り口にも掛かるため、人が通っている時だとなおさら怖い。
欄干が見えたのは久しぶり。
その隙間から、今度はテラスに積もった雪を少しずつ駐車場へ降ろす。
今日も一日中除雪だけで終わった…もうやだ〜(悲しい顔)

そんな大雪の中…
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posted by KAZUおばさん at 23:55| Comment(2) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

冬の味覚?

 冬前になると、どこからともなく我が家に集まってくるものがある。
冬野菜の数々…
その中でも、大根はとてもありがたいひと品なのだが…
いかんせん、手持ちのレシピに限りがある。
おでんやサラダ、大根おろしにしてそばや鍋のあわせ物にするくらい。
そこで、思い切っていろいろメニューに挑戦!
11大根尽くし.jpg 定番おでんに始まり、大根のきんぴら、大根のかき揚、麻婆大根。
きんぴらは想像通りの味わいで、普段の食卓に十分おかずとして並ぶだろう。
意外だったのがかき揚。
てんぷらになってしまうと、大根らしさはあまり感じられなくなる。そのくせ、結構おなかは膨れる。これはあり!と、思った。
そして、麻婆大根。
お客様の食卓にも、野菜の副菜としては存在感のあるひと品として使えそうである。
これからもたくさんある冬野菜、いろいろ新しい料理にもちょうせんしてみよう。

そして、今日はこんなおやつも…

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posted by KAZUおばさん at 20:05| Comment(4) | ALMANACの厨房から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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