お嬢がかつて鎖骨を骨折したときにお世話になった信越病院に、今回もお世話になる。
昨年までいたT先生は昨年末で退職 この先生にはお嬢の骨折も、私のばね指も手術してもらった。
この春、新しく着任したM先生は、柔らかな関西弁をにこやかに話すちょっと大人しげな先生である。
早速病室へ案内され、入院の手続きを踏む。
出産の入院以来、20年ぶりの入院である。

快適じゃん!
と、思いきや…
しばらくこの部屋は空き部屋だったらしい。
南に向いて開けている景観と、風通しの良さからか、しょっちゅう向かいの入院患者さんがくつろぎにくる。
最初に担当してくれた看護師さんからもその話を聞いていて「ドアを閉めといたほうがいいですよ…」と、いわれていたのだが、さすがに長年入院する強者はそんなことお構いなしだ。
ガラリとドアを開けて、おじいちゃんが入ってきて、こちらを一瞥、悠然と窓からの景色を一通り眺めては、また一瞥して去っていく。
初日はこんなことが数回おこった。

たまっていたDVDをガンガン見る。
この日は、大泉洋主演の清州会議と、大沢たかお主演の阿弖流為伝を制覇。
その他にも、やり残していたPC雑務を黙々とこなす。
(実は温めていたブログネタはこの時にほとんど書いた。
ただ、ネット環境がなかったので、UPは退院してからになったが…)
ただ一つ…難点といえば!
お嬢の入院時も一番泣かされたのが食事…


特に私のは減塩食になっているので、ことさら不味さが際立つ。
特にスープに至っては、何でどう作ったらこの味になるのかもわからない。
一応メニューらしきものが書かれた紙がついているのだが、どう見ても当てはまらない代物がトレイに並んでいることも少なくはない。
食事だけ我慢をすれば、とりあえずは快適な入院生活の始まりである。
夜には、導眠剤が配られる。
明日の手術に備えて、しっかり睡眠をとらなければいけないとのこと。
当然この日は、前日までの睡眠不足も手伝って、ぐっすりと寝入ったことは言うまでもない。
しかし、病院の夜は病人を休ませてくれないところであることを後に知らされる。