翌朝、駅で高雄までのチケットを購入。
窓口では特に何も言わなかったが、来る時は車両の一番端の席。
そして、帰りも…やはり車両の一番端。
大きなトランク持っていると、そこなんだろうか?
確かに、列車内にトランクルームは無い。
端のシートなら、シートの後ろにトランクを納めることが出来る。
窓口の人もそれが解っていて、端の席を取るのかもしれない。
土曜日の台南駅は恐ろしい人の波…
エレベーターを使ってホームに降り立ったが、指定席の車両の入り口付近へ行くのにも、人を掻き分け掻き分けといった具合だ。
やってきた列車も満席。
指定席があるのが不思議なくらいだったが、台北から来る列車なので、ここ台南で降りる人も多いのだろう。
立っている人もいるほどの満車状態で、約30分列車の旅だ。
来る時は急行に乗ったので、数箇所の駅へ停まったが、特急は停まらない。
間もなく着いた高雄の駅がまた凄い

列車の乗客全員が一斉に降りる。
すると…
ホームは全く身動きできないほどになる。
何とかエレベーターのところまでたどり着いたが、小さなエレベーターは行列が出来ている。
数回待った後、やっとブリッジへ上がる事ができた。
またそこからが長い行列…
ブリッジの左側通行に制限され、反対側は乗りに行く人用に空けられている。
のろのろとした流れは、数分後に改札へたどり着いた。
出口改札は3箇所ほどしかない。
この人数を捌ききれないのもうなずける。
改札を出て、一階へ降りると直ぐ左手にMRTの乗り場が見える。
もちろんトランク持ちの私は、迷わずエレベーターを使い、MRT乗り場へ…
来た時と同じルートを遡り、空港へ向かう。
土曜日の高雄は、さすが台湾第2の都市だけあって、人手が凄い。
MRTも繁華街であろう三多商圏駅あたりまで、ラッシュ状態で混雑していた。
高雄国際機場駅で降りると、後は看板に従って歩くだけで、出発ロビーへと行き着く。
MRTからの連絡で、一番近い入り口がピーチのカウンターだ。
すでに、カウンター前を越えて通路まで長い行列が出来ていた。
すごすごとカウンターから離れつつ、列の最後を探す。
無事、荷物も預け、保安検査を受け、出国審査を通り、目の前に広がったのは…

鮮やかな光のアーチが迎えてくれた。
思わず歩を止めて写真を撮ったが、あたりを見回すと、みなそこでカメラを構えている。
思うことは同じなのだ。
ちょうどお昼時、腹ごしらえを…と、思ったが

なんと中には食事が出来るところは1軒しかない。
もちろん時間帯が悪い。
行列が出来ていたので、しばらくお土産売り場をうろついて時間つぶし。

30分ほどで少し席が空いたので、ここでワンタンを食べた。小ぶりな椀に大ぶりなワンタンが6個ほど入っていただろうか。40元。
これがことのほか美味しかった。

そこそこおなかも膨れて、ボーディングまではのんびり過ごす。
機材の都合か、出発は15分ほど遅れたが、無事に出発。機上の人となった。
さて、ここからがちょっと怖い…

この時、関西は台風が近付き暴風雨の真っ只中。
到着1時間前くらいから、機内ではベルト着用のランプが消えず、トイレも立たないでくれとアナウンスが流れる。
ピーチのCAさんは、優しくない。
立とうとした人を見つけると、最後尾のCAシートからベルト着用したままで、大声で怒鳴る!
ベルト着用が出ても、CAがうろうろしてお客様の面倒を見ているのが、フラッグシップキャリアでは当たり前だったから、LCCの徹底振りにちょっと驚いた。
もちろん、暴風雨の雲を抜けるのだから揺れない訳は無い。
着陸の際には、横風を受けているのだろう、機体がよじれるような不思議な着陸をした。
到着後、関空では後ろのドアも開きタラップが接続される。
しかし、外は暴風雨…
タラップの下には、傘がたくさん刺さった箱が用意されている。
下りたらそこから1本取って…
開こうとしたらザバ〜って水が!
傘の刺さった箱には屋根が無い為、傘の内部に水が溜まっている。
なんとなく取った時に重いなぁ…と、思ったのでとりあえず離して開いてみたので、被害は無かった…とは言いがたい。何しろ暴風雨なのだから…
下りてターミナルへ着くまでにびっしょり濡れる。これがLCCの辛さだね。
出発も遅れ、暴風雨の影響もあり、予定より少し遅くなった。
まずは、大きなトランクを宅急便で送ってしまう。
第一ターミナルの1階南端にあるカウンターで宅急便を依頼。
ここで、AMEXの威力を発揮!
なんと、帰りの荷物は無料で発送できるのだ。
YOSHIやお嬢は、さらに強力な行き帰り無料の宅急便が使えるゴールドカードを持っている。
今度は同じ第一ターミナルの北端へ向かう。
このターミナル突っ切って歩くのも楽じゃない…
ここからは…

神戸へ船で向かう。
この暴風雨で船は出るのか?と、不安になったが、出航するらしい。
チケットは、1850円でポートライナーつきと船のみのいずれも購入できる。
今回のホテルは、ポートアイランド内にとってあるので、ポートライナー券付き。
桟橋へのシャトルバスには、すでに行列が出来ている。
皆大きなトランクがあるため、思ったほど人が詰めないらしい。
順番はまだ大分あったのだが、積み込みをしている人が、強風の中で叫んでいた。
「お荷物の無い方は先に乗ってください!」
ラッキ〜

トランク預けてあるので、トートバックひとつの身軽さ、後ろから列を抜けてさっさとバスに乗り込むと、シートは空いているが、床一面のトランク…
即座にバスは出発、あの行列を捌くまで、シャトルするんだろう。

暴風に揺れる桟橋には、真っ白の高速艇が2隻並んでいた。
「そら」と「うみ」と書かれた2隻…安直な名前。

桟橋から乗るのも一苦労。物凄い揺れだ。

大きなトランクは船の後部に広いエリアが設けてあり、そこで束ねられるようだ。
身軽な私はさっさと乗り込み、入り口近くの席を陣取る。その方が降りるのも早い。
約30分の船旅は、大荒れの海を渡る。
波が高く艇の窓を越してざぶんざぶんと掛かっている。
座席前の大きなモニターでは、神戸の観光案内が流れている。
喋ると舌を噛みそうな船旅も終了。
この日は、友人が港まで車で迎えに来てくれて、一緒に夕食。
翌日も懐かしい先生との再会や、友人達との楽しい昼食会を過ごし、京都へ墓参りに寄って帰宅。
あ〜長い旅だった…
今度はゆっくり観光に行こう。
古い都で、見所たっぷりの台南。
そして今回は通過しただけの高雄。
まだまだ楽しめる台湾だ

次はご一緒する方も募集しましょうかね…