この日は、生憎の雨…
農作業は全くの無理…
さて、どうする?
そこは、アルマナックの底力である。

アルマナックならではの中国家庭料理に挑戦

大型餃子のような… パイのような…
「肉餅(ロウピン)」を作ってもらう。
小麦粉を練って、薄く延ばし、味付けしたひき肉を広げ、折りたたんで、さらに延ばす

両面をこんがり焼き上げれば出来上がり



生地を伸ばす行程では、前日にそば打ち体験をしたと言うだけあって、小器用に丸く延ばしていく。
なかなかのものである。
自分たちで作って、美味しく食べて…
さあ、次はお土産作りだ。

ここで、今時の子供達の実態が明らかになる。
そう、最近の子供たちは、ほとんど料理などしたことがないのである。
包丁もスライサーも手にしたいことがない。
リンゴの皮むきも、おっかなびっくりである。
それでも、2キロのスライスリンゴを作る頃には、随分と慣れてきた感じがあった。
やはり、何事も経験なのだ。
やればできる

勉強も大事だけれど、生きる為の知恵と技術は、少しくらい身についていた方がいい。
上手くスライスできなくなった小さな破片は口に入れながら「あま〜い

くつくつと煮詰めて、瓶詰めして、脱気して、ラベルを貼って…完成

一瓶ずつお土産に持って帰ってもらった。
食堂が甘い匂いに包まれたら、またおなかが空いてしまう。
そこで次は…
おやつ作りだ


バターを混ぜる係、粉をふるう係、リンゴを切る係、グラシンカップをセットする係、監督係

皆、率先していろいろな仕事を手分けしてやる。
包丁を使う係だけは、なかなか手が挙がらないが、それもまた自分を知るいい機会だろう。
出来上がったマフィンを頬張り、紅茶を楽しみ…
笑顔が絶えないひと時となった。
最後に…
これはアルマナック定番の人気デザート「杏仁豆腐」作りにも挑戦

失敗のないように、普段我が家で提供しているものよりは、作りやすくするために固めの配合にした。
作りながら「杏仁」とはなんなのか…といった事も、少し勉強してもらう。
これは、夕食時に美味しくいただいた。
ま、こうしてみると「食べることばっかり」なところが、まさしくアルマナック体験かもしれない。
子供達の笑いながら食べる姿を見ていると、こんな体験もいいのかもしれない…と、思えてくる。
もちろん、お決まりのゲーム体験も変わらず

5人いると、それぞれに特性が出て面白いゲーム展開が起こる。
勝利に一喜し、集中砲火を浴びては一憂し、そのリアクションにまた皆の笑いを誘うのだ。
農業体験はできなかったけれど、これもまた自給自足の田舎生活…と、感じてもらえたならありがたい。
そしていつの日か、彼女達が母になった時には、家族のために愛情を込めた料理やおやつを作ることができるすてきな女性に成長していて欲しい。